10月も間もなく終わりで、朝晩の冷え込みが徐々に増してきていますが、秋の様相となり過ごしやすい日々となりました。
しかし、今年はインフルエンザが早くから流行する等、コロナも含めて体調には十分注意が必要であることには変わりなく、改めて心している所です。
さて、ここのところ報道等でも取り上げられていますが、全国で不登校の児童・生徒が29万人を超えて、10年前と比べると小学生が約10倍、中学生が約2倍となっているとの事です。
不登校の理由、背景は一人ひとり違います。
いじめや学業不振、友人や先生方といった人間関係、そして近年は起立性調節障害等の体調面での要因も増えているようです。
こうした多岐に渡る不登校の理由や背景を一括りにして考える訳にはいきません。
そして、不登校のお子様が学ぶ機会を失わないようにする事は、社会にとって大切な事であり、大人の責任でもあると思います。
そんな中、先日お伺いした昌平高校・中学の説明会で、教育の多様化のお話があり、その一例として通信制高校進学者数の増加が挙げられていました。
ここ10年、少子化の影響で全国の高校生数は約40万人減少し、そのうち私立高校生は約1万人の減少ですが、割合としては約4%上昇しているとの事です。
そして、全国で通信制高校の生徒数は、ここ8年で約10万人増加しているとの事です。
通信制高校は近年、数の増加だけでは無く、特色のあるコース、カリキュラムも増えています。例えば、近年話題のeスポーツを主としたコースやドローンの操作等を学び資格取得を目指すカリキュラムのある学校もあります。
また、ICT教材等の導入を積極的に行い、これまでとは違った学習形態で進学に力を入れたり、学校行事を行ったり、今までの通信制高校のイメージとは随分変わってきました。
通信制高校は、こうした特色ある学びや授業時間、通学スケジュール等がバラエティに富んでいる等、多様な学びの選択が可能であり、不登校のお子様もより自分に合わせた選択ができるようになってきていると思います。
実際に、当塾に通われていた不登校等で通信制高校に進学した塾生の保護者様からも「自分の思っていた通信制高校とは違った」「実際に見て、聞いて、驚きました」といったお話を伺いました。
更に、塾生自身がそれぞれの学校に魅力を感じ「行ってみたい!」と自分で進学先として選択した、という事も事実です。
私は一人ひとりに合う学習環境の選択肢が増える事は、とても良い事だと考えています。現在の学校を否定するつもりはありませんが、今すぐそこにある環境に誰もが合うとは限りません。学習環境、教育の多様化でお子様の選択肢が増え、自分に合う環境、居場所を見つける事ができればとても素晴らしい事ですし、より合う環境で学ぶ事ができれば、お子様の学びに対する気持ち、意欲も変わり、より可能性を広げる事もできるはずです。
そうした意味で、通信制高校のような学びの多様化は、不登校のお子様にとって力になる事と思いますし、不登校のお子様に限った事では無く、全てのお子様にとっても同様と思います。
そして、学習塾も学校とはまた違った学習環境をご提供し、学校とは別の学びの場、居場所として地域のお子様、またそのご家族を支える力になる事も役割の一つである、と私は考えています。
これまでも学習支援を主に、不登校のお子様とそのご家族と一緒に色々と悩んだり、学んだりしながら、卒業生を送り出してきました。また、より多くの皆様のお力になれるように、チャイルドコーチングマイスターや不登校訪問支援カウンセラーの資格を取得したり、オンラインの授業や英会話の導入したり、このミカタ塾がお子様とそのご家族にとって、心の支えになる、心地良い居場所となるよう取り組んできました。
地域に根差して、地域のお子様やご家族の「ミカタ」としてお力になれるよう、これからも尽力していきますので、お悩み事のご相談等、様々なお声をお寄せいただきますよう、今後共よろしくお願いいたします。